仕事柄、国際政治や経済関係の本を読むことが多いが、この週末は今少し話題になっている、ショーケンこと、萩原健一氏の「自伝」を読んだ。登場人物を実名で記しているので、一部で暴露本的な扱いを受けている同書だが、読後の感想は、自身の生きざまを結構正直に描いたものであり、著者自身の人間味が至る所に表れている一冊だと感じた。私の中学校時代にグループサウンズと言う分野で一世を風靡した人物の生きざまや逮捕事件などからの経験も綴られており、リアリティのある一冊だと思う。最後に、「こんなに激しく生きてきたのに、まだまだやり足りない。もっともっとやれる。」と言う一説は、57歳になった今もなお、どん底から這い上がり、生き抜こうとする自分自身へのメッセージのように受け止めた。